通販業界が伸びを見せる中、その配達部分を担う
ヤマト運輸や佐川急便、日通などで人手不足がニュースになるほど深刻な状況にある中
実際管理人は大学生の頃、冬の時期に毎年行われる体育会限定のアルバイトをした経験があります。
これは毎年12月、クリスマスやお歳暮などの繁忙期に行われ、各体育会(アメフトやラグビーやらカヌーや野球)から1日4~20人ぐらい人を用意して、毎日その団体から決められた人数をヤマトのバイトとして出すというものです。
時間帯は夕方18時ぐらいにバスに乗車して現地には21時ごろに到着します。
そして翌朝まで夜勤をして次の日の朝また大学までバスで送ってもらいます。
仕分け場内では担当が決まっており、冷蔵、冷凍、チェックに配属され、当時優秀と評価されていたカヌー部は肉体労働ではないチェック係に毎年アサインされていました。
夜から朝まで延々とベルトコンベアーを流れる荷物を仕分けするだけなのですが、靴は鉄板の入ったものを履き、冷凍ものを仕分けする際には0度近い環境で大小様々な荷物を壊れないよう、見落とさないよう小さな仕分け番号を目視でチェックしながらピックアップして、さらにそこから配送先ごとに決められたBOXと呼ばれる2m四方ぐらいのステンレスの脚付きの箱へ入れていきます。
さらに社員が始終怒鳴り倒しているような状態で、長くいるとホントに今ここは平成の現代なのかと錯覚を起こしてしまうことが多々ありました。
こういった旧来の職場環境と重たい荷物や荷台の巻き込み事故の危険性、延々と同じ作業をするだけなので体力がある若いうちならいいと思われるかもしれませんが、大学生にとってはもっと楽で時給のいい仕事は他にもたくさんありますし、若いうちでも他の仕事の方がいいと思いましたし今もそう思います。
じゃあ、なぜ学生時代にヤマトでバイトしたのかというと
決まった期間に面接もなく、自由にシフト組ができてなおかつ
破格の高収入が得られたからです。
そうではない、通年で働く社員はパートさんも他の仕事できればそりゃ他の方がいいと思ってる方が多かった印象も強くあるぐらいなので特別何かなければやろうとは思いはない条件下でした。
そして、最近では月に3~4回は荷物を受け取る側になり
配達員さんとお話しするような機会があった際に聞いてみると「最近の若い人はやりたがらない」と発言。
確かに届けてくれる方が軒並み50歳近いないしは以上の方が半数を占めていると感じています。
いろいろな仕事をしましたが、ヤマトの配達員さんの労働条件を整理すると
- 給料は平均よりは高め
- 運転による事故の危険性
- 9時~21時の長時間労働
- お客さんからの電話対応
- 年中肉体労働
ヤマト運輸の給料・年代別の給料
・20代平均
年収:533.1万円 月収:33.35万円 ボーナス:133.3万円
・30代平均
年収:695.55万円 月収:43.45万円 ボーナス:173.85万円
・40代平均
年収:883万円 月収:55.2万円 ボーナス:220.75万円
・50代平均
年収:995.45万円 月収:62.25万円 ボーナス:248.85万円
・60代平均
年収:674.7万円 月収:42.2万円 ボーナス:168.7万円
※ボーナスは夏冬合わせた4か月分で算出してます。年収は50代がピークになります。
出典:【ヤマト運輸のドライバーの給料・年収とは?】より
この不景気に一流大学を卒業していなくても各年代平均以上の給料をもらえるととてもいいと思うのですが、やはり最近の若者は給料や昇進よりも休みや自分自身を大事にする傾向があるので給料面がよくても他の面での待遇が低すぎると、ニーズがマッチしないため人員不足が生じるのも仕方ないということになります。
ロボットやAIなど機械の進化でこのあたりの問題解決を図る方が賢いやり方だと思いました。
早くドローンなどで荷物が届く日が待ち遠しいものです。